取引所に上場された直後の仮想通貨について、「投機よりもマイニングのほうが高い利益を得られる」という研究結果をカリフォルニア大学のエンジニアが発表しました。(現地時間26日)
UCSDジェイコブ・スクール・オブ・エンジニアリングの発表
どんな研究によるものなのか?
研究テーマは?
ビットコインとライトコインを除く、18種類の仮想通貨(オルトコイン)について、通貨における投機とマイニングの潜在的な収益性を推定した研究
なんだか研究テーマを聞くだけでも「面白そう」という言葉が適切なのかはわかりませんが、”気になる”研究テーマだなと感じます。
↑
↑ 投機による収益
↑ 高
リスク
↓ 低
↓ ランダムなオルトコインをマイニングして得た収益
↓
ランダムなアルトコインを採掘して得た収益は、投機による収益よりもリスクが低い傾向があると示されました。
実際のブロックチェーンを使用
この研究は、実際のブロックチェーンと取引データを用いて行われたものになっています。
細かく市場参入時期だったり、ホールドポジションなど様々な条件で投資1ドルあたりの1日の収益を見積もるシミュレーションを行いました。
7日間での期待収益率
マイニング | 7~18% |
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投機 | -1~0.5% |
7日間での期待収益率は、マイニングで7~18%だったのに対して、投機では-1~0.5%と低い数値が示されたとのことです。
研究備考
一部のコインは大きな利益を得られる可能性は秘めているとしたうえで
多くの通貨がバブル崩壊のシナリオに従っているため、アルトコイン市場の極端なリスクと潜在的な利益が強調される結果だ。
と述べています。ちなみにこの研究の結果は2月26日〜3月2日にカリブ海で行われたFinancial Crypto 2018カンファレンスで研究者により発表されています。
まとめ
「一部のコインは大きな利益を得られる可能性は秘めている」というのは、”一部のコインは大きな利益を得られる可能性は秘めている”という解釈で個人的には捉えたいですね。
こうした研究は夢があるというのか、”先につながるもの”としてインプットしたいです。
ただ、極端なリスクと潜在的な利益はある意味で表裏一体にも思えます。