韓国の大手保険会社DB Insuranseが、仮想通貨取引所Youbitの親会社であるYapian Corpからの損害補償(約3億円)の請求を認めない意向だということを明らかにしました。
仮想通貨取引所「Youbit」
仮想通貨取引所Youbitは2017年12月にハッキング被害にあって資産の17%を失ってしまったことを発表しています。
加入していたサイバー総合保険と会社の運営権売却などの方策により、会員の損失額は17%よりも低くなると説明しています
そして、それによって破産に追い込まれてしまってます。
去年12月中旬あたりは、この件がニュース等になると、結構な人たちが間違えていたみたいですよね。
何の間違いかというと
ハッキングで破産になったのは「YouBit」
この「YouBit」と、大手仮想通貨取引所の「YoBit」とは別の会社なんですが、わりと結構な人たちが間違えていたようです。
YouBitとハッキング
YouBitはこれまで2017年4月にもハッキング被害にあっています。
そのときの被害状況としては4000BTCが盗まれたみたいで、被害額が時価にして約5億5000万円にも上りました。
ただ、そうしたハッキング被害があっても取引所業務は続けていたんですね。
ほぼ立て続けに起きたハッキング被害にあってしまうその体制って…
4月に一度ハッキング被害にあったその際、セキュリティ対策や強化はどうなっていたのか気になりますね。
DB Insuranceの損害保障請求の棄却理由
韓国大手保険会社DB Insuranceは、損害保障請求の棄却理由を公表していないんです。
なので重要なポイントとしては
DB Insuranceの損害保険に仮想通貨の損失が保障の対象として含まれているのか?
DB InsuranceとYoubit
仮想通貨特有のプログラムのバグによってトークンが凍結してしまう現象も発生してしまっています。
なので適切にリスクを見極めることはかなり困難になりそうですよね。
ちなみに2017年4月のYoubitハッキングからの盗難、そのビットコインはホットウォレットで管理されてたとのこと。
総体的な背景として、仮想通貨の技術自体が今は発展途上であるがために、リスク測定が難しいんでしょうね。
つまり、仮想通貨の被害総額は保険会社からすると高額保険料を徴収しない限りビジネスとして成り立たないですから。
親会社であるYapian Corp提供の損保サービスにYapianは年間約2500万円を支払っていたそうです。
Youbitはハッキング被害にあった顧客資産の75%を自己資本にて補填しているので、ユーザーは資金の引き出しが可能。
残りの顧客資産については保険金や会社の売却金を充てようとしているみたいです。
まとめ
去年12月のYouBitハッキング事件の際、ロイター通信が”4月のハッキングを含めた最近のサイバー攻撃は北朝鮮の政府支援のハッカーたちが関与している可能性がある”と報じてたんですが…
北のハッカーたちがビットコインなどの仮想通貨を数百万ドルで手に入れたと発表していたんですが、実際のところはどうなんでしょうか。
そのちょっと大きな背景として、去年世界中の病院や銀行や企業へのサイバー攻撃が増えたからという見解があるようです。