CSSFが仮想通貨とICO投資に関する警告発表「お前ら、よく聞け」

CSSFが仮想通貨とICO投資に関する警告発表「お前ら、よく聞け」

17日付のCointelegraph(ドイツ版)にてルクセンブルクの金融監督当局であるCSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)が仮想通貨とICO投資に関する警告を発表しました。

 

0319仮想通貨イメージ

 

 

なぜ仮想通貨とICO投資に関する警告が発表されたのか?

 

かねてよりヨーロッパ諸国のICOに対する批判の声や警鐘はありました。

 

今回、ルクセンブルクの金融監督当局であるCSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)も投資家に警告を発する形となりました。

 

そのCSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)仮想通貨とICO投資に関する警告を発表した理由が以下のとおりです。

 

仮想通貨投資についての警告

 

仮想通貨はボラティリティが高く、ICOにおいては情報提供が不十分

 

という理由から、意見を示しました。その背景や理由として

 

仮想通貨は中央銀行の後ろ盾がない上にボラティリティが高く、取引はしばしば不透明に実施されており、ビジネスは不透明

 

仮想通貨取引所はハッキングに弱い可能性があることから、消費者保護システムや盗難対策が講じられていない

 

仮想通貨に関する情報は、しばしば不完全で理解し難く、仮想通貨のリスクを反映していない

 

と述べています。つまり、仮想通貨は中央銀行の裏づけがなくて取引は完全に透明ではなく、ビジネスモデルは理解できないという点を強調しているようです。

 

そうした点に加えて、仮想通貨取引交換所がハッカーに対して非常に脆弱な可能性があるということ。

 

そのため消費者保護に欠けていること、盗難リスクについて警告しました。

 

ビットコイン他のイメージ

 

ICO投資についての警告

 

CSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)は仮想通貨よりも特にICO投資への注意を呼びかけています。

 

その背景・理由としては

 

ICOのビジネスモデルは証明されていない上、トークンや調達資金に関する情報が検証されていない

 

と、見解を示しました。「トークンや調達資金に関する情報が検証されていない」というのは

 

収集されたトークンと資金に関する検証可能な情報が不足している、だから簡単に言ってしまえば

 

CSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)からするとICOへの投資は理解しがたいということに受け取れます。

 

ただ、ブロックチェーン技術に関しては次のように説明しています。

 

ブロックチェーンは金融業界やその他の新鋭事業に有益になりうる

 

CSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)はブロックチェーンに関しての懸念はしていないというのがうかがえます。

 

”ブロックチェーン技術”そのものに対しての懸念がない、ということでしょう。

 

 

まとめ

CSSFだけに限らず、ヨーロッパでは2017年にBaFin(ドイツ連邦金融監督所)がICO投資に関して「極度に投機的な投資」だとICOによる仮想通貨やトークンの購入について注意を呼びかけていました。

続けてESMA(欧州証券市場監督局)が同じようにICOのリスクを呼びかけていたことからも、今回のCSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)以外でも、仮想通貨やICO投資に対する注意は発表されるのだと思います。

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