世界32カ国に拠点を持ち、ドイツを観光地として推奨しているドイツ政府観光局(GNTB:German National Tourism Board)が、ビットコインなどの仮想通貨を受け入れることを発表しました。
ドイツ政府観光局(GNTB)の概要
ドイツ政府観光局(GNTB)は、ドイツのフランクフルトに拠点を置いています。
連邦経済エネルギー省の下部組織として助成金を受けていて、ドイツを魅力的な観光地として積極的なPRのための戦略と商品を開発しています。
そうした開発から情報を広めることを目的にしていて、国外で代理店を32店舗経営してます。
ドイツ政府観光局(GNTB)から見た仮想通貨サービス
ドイツ政府観光局(GNTB)は自身が提供するサービスでビットコイン支払いを受け入れるということをプレスリリースで発表しました。
さらに、国際金融取引の処理においてブロックチェーン技術のテストを行うことを中期計画として発表しました。
我々はデジタル化戦略において、絶えず最新のテクノロジーやトレンドを継続的に調査し、それが当局に導入可能かどうかを検討している。
仮想通貨を支払い手段として受け入れ、財務上のブロックチェーン技術の導入を可能にすることで観光業界の技術革新とさせたい。
ドイツ政府観光局(GNTB)はブロックチェーン技術の持つ金融移動面でのスピードや透明性、その安全性に関して「とても興味深い能力」を提供している、ということも述べています。
ドイツ連邦財務省
ドイツ政府観光局(GNTB)は以下のことも述べています。
ドイツの旅行会社、商取引、業界団体などパートナーのマーケティング活動の最適化に積極的に取り組んでいる
旅行者数を増加させて外資収益を増やすためというのがわかる感じですね。
魅力的な観光地・旅行先としてドイツを位置づけようとしているのでしょう。
ドイツ連邦財務省は先月2月下旬、仮想通貨を決済手段として認めることを発表しています。EUをはじめ他の国々と提携し、取引プラットフォームとICOの規制の制定を目指しています。
ビットコインの採用に有利な条件をドイツは作り出しているわけですね。
まとめ
ドイツというと今現在は仮想通貨に対して具体的な法律がないですが、同国内で変に揉めたりしなければいいのですが…
と、考えてしまいます。ドイツの金融監督機関のBafinは、投資家にICOの規制を遵守するようアドバイスも先月していますし、「規制は規制」と「これは規制外」といったように明確なものでないとドイツ国内で反乱分子を発生させてしまいそうだと思ってしまいます。