アメリカのアトランタ連銀のボスティック総裁が「ビットコインなどの仮想通貨には投資すべきではない」と話しているとのこと。その発言の意図とは?真意は?
いつ、どこで発言したのか?
アトランタ連銀のボスティック総裁は、27日のアトランタの講演で「仮想通貨は投資すべきではない」と発言したようです。
これに関してボスティック総裁は次のように続けています。
「仮想通貨は投機市場だ。通貨ではない。本当に必要なお金を持っているのなら、そうした市場に投じてはいけない」
ただ、こうした見解に関してはボスティック総裁だけでなく、全体的に金融当局者は仮想通貨に対してクエスチョンを抱いているというのか、ちょっと懐疑的みたいですね。
金融当局者たちの声
シカゴ連銀・エバンス総裁の声
全体的に金融当局者が仮想通貨に対して懐疑的なことは、シカゴ連銀のエバンス総裁からもうかがえます。
エバンス総裁は1月にビットコインについて「現時点では通貨の類ではない」と述べていました。
さらにエバンス総裁は独特な比喩でこう言ったのです。
「全て匿名であるため、世界中のサメと一緒に泳いでいるようなものだ」
匿名がゆえに危険だということを伝えたかったんでしょうね。でも、1月の発言と考えると、少し納得してしまう感じもあるような…
ミネアポリス連銀・カシュカリ総裁の声
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は去年の12月にビットコインについて、シカゴ連銀のエバンス総裁と同じく独特な感じで話していました。
「ぬいぐるみのビーニーベイビーズにちょっとだけ似ていると考える。価格が1000倍暴騰、あるいは1個当たり1万ドルに上昇したとして、こうした値がついたビーニーベイビーズを現在、どの程度の価値と判断するだろうか」
シカゴ連銀のエバンス総裁のサメといい、カシュカリ総裁のビーニーベイビーズといい…どちらも少し独特な感じのニュアンスですね。
まとめ
アトランタ連銀のボスティック総裁の仮想通貨に対する見解は、確かにわかりやすいなって感じはしますね。
”投資ではなく投機”として仮想通貨に対して抱いているということはわかります。
ただ、これが皆こぞって”投機ではなく投資”として仮想通貨の認識が広まれば、そのときはボスティック総裁もさすがに右にならえということになるのでしょうか。