テザー社が20日、1トークン=1ドルで3億ドル分のUSDTトークンを発行したことが、オムニ・エクスプローラーのデータから明らかになりました。
テザー社によるトークン発行と批判
テザー社は、法定通貨に裏付けされたアルトコインを発行しています。
そのテザー社は2月中旬、イーサリアムブロックチェーンを利用してユーロに裏付けされたEURTを8,600万ユーロ相当、米ドルベースのUSDTを6,110万ドル相当分を発行しました。
テザー批判している匿名ブロガーのBitfinex’edは21日、今回のようにテザーが大量発行を行うと、ビットコインの価格上昇させてしまうとツイートしています。
Institutional Investors are going to send $300 million dollars to a company:
1. Not once completed an audit they promised.
2. Lied about association with Bitfinex.
3. Founded by a ponzi scammer.
4. CFO thought about committing fraud several times.
5. Under CFTC investigation. pic.twitter.com/RZuyLTJf7Z— Bitfinex’ed 🔥💥 (@Bitfinexed) 2018年3月21日
批判ツイートの意味とビットコイン価格
テザー批判の匿名ブロガーによるツイートを日本語にしてみると
新テザーをたった1日に3億ドル。最大級の詐欺的トークンの付与。
今日のビットコイン価格の急騰を見てほしい、びっくりだ。
これが監査法人をクビにした後の新しいテザーだ。
といった意味合いとなっています。
ちなみにテザー社が20日18:51(UTC)に3億USDTを発行したほぼ同時に、急騰ではないもののビットコインの価格が上昇しました。
テザー社をめぐる論争など
BITFINEX(ビットフィネックス)社がテザー社と経営陣が共通していることから、上記Bitfinex’edのような批判者から両者が非難される理由だといわれています。
テザー社は支払準備金の第三者監査を済ませておらず、1月末、予定されていた監査報告公表の事前にテザー社は監査法人との関係を打ち切りました。
「ビットメックスリサーチ」が19日に公表した詳細なレポートによると、テザー社について
テザー社はプエルトリコの銀行に発行済みテザートークンに十分対応できる準備金を保有している可能性はある
ただ、いずれにしても顧客確認(KYC)・マネーロンダリング対策(AML)手続きを修正する必要がある
ということがわかっています。
まとめ
顧客確認とマネーロンダリング対策手続きを修正する必要があるとされているテザー社。
修正しない場合は閉鎖に追い込まれる恐れがあると言われているテザー社、果たしてどうなってしまうのでしょうか…
修正せずのままだとまた矢継ぎ早にBitfinex’edの糾弾ツイートが飛ぶのは容易に想像できてしまう気がします。