仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)の大型アップグレードが2019年1月中旬に予定されていました。
しかし、脆弱性が一部のコードにあることから延期となりましたが…
要点だけをピックアップしてサクッと読める内容にまとめました。
大型アップグレードとは
そもそも、イーサリアムの大型アップグレードとはどういう内容のものなのか?
・大型アップデート=コンスタンチノープル(Constantinople)
・本来の予定では日本時間で2019年1月中旬だった(第7,080,000ブロックに達したら)
#Ethereum Constantinople mainnet hard fork scheduled for block #7080000, estimated around the 16th of January, 2019!
— Péter Szilágyi (@peter_szilagyi) 2018年12月7日
・予定日から延期⇒2019日1月19日、イーサリアムのデベロッパーより延期に関する発表(2019年2月27日予定と)
Seems we’re going with block 7.28M for the #Ethereum Constantinople refork scheduled for the 27th of February! Will be a single fork on mainnet and a post-Constantinople-fixup fork on the testnets to get them back in line feature wise with the main network.
— Péter Szilágyi (@peter_szilagyi) 2019年1月18日
つまり、イーサリアムの大型アップデートであるコンスタンチノープルは、2019年2月27日前後が延期日程として設定されているという事になります。
でもなぜ延期となったのでしょう?
スマートコントラクトに脆弱性
大型アップデート・コンスタンチノープルが当初の予定より延期となった理由は、一部のコードに脆弱性があった為だということです。
・イーサリアムの改善案(EIP)の5つを実装予定だった
・その5つの改善案の中の1つに、重大な脆弱性があると指摘された
↓ ↓ ↓
結果、延期という事になったわけです。
脆弱性とは?
ユーザーの資金がハッカーに盗まれる恐れがある脆弱性をセキュリティ企業が発見したとされている
この脆弱性は、リエントランシ攻撃と呼ばれているものでChainSecurity社によって発見
⇒脆弱性を悪用すると、攻撃者はイーサリアムのスマートコントラクトを用いて連携したユーザーから資金を盗むことができると見解
イーサリアムの開発チームは、脆弱性を指摘されてから、同様の不具合がないか特定作業を行ってきた
↓
延期日程が出ている=心配なしと捉えられているのが現状ということにはなるのでしょうか。
ETHは上昇する?
ハードフォークというと、大体その一週間前後あたりは価格変動が目立つ傾向がありますが、今回はどうなのでしょうか。
▼2019年2/14~2/20推移
まとめ
イーサリアムのハードフォーク「コンスタンティノープル」は2019年2月27日に導入予定となっています。
今回の一件ですが、見方を変えればPoSの導入には時間がかかるというのをイーサリアム側がやや露呈したという様にも捉えることができるのではないでしょうか。